「KAPLA東北キッズプロジェクト」活動

活動報告 第7回

2013年2月19日

訪問先:福島県南相馬市幼児教育課、南相馬市内放課後児童クラブ

 

寄 贈:KAPLA200×12セット、児童クラブ指導員向けKAPLA研修

 

☆ご協力☆
常総生協さん、やまゆり生協さん、関西よつ葉連絡会さん、八王子自然派くらぶ生協さん、生活クラブ千葉さん、ケイミーオフィスさん、KAPLA日本総代理店アイ・ピー・エス

 

KAPLA考案者トム・ブリューゲンが大切に想う『私たちの未来を託す子どもたち』に、1枚でも多く、KAPLAを届けられるよう、KAPLA東北キッズプロジェクトは活動を続けます。皆さまのお力添えをどうか宜しくお願い申し上げます。

 

南相馬市の放課後児童クラブ(共働き家庭の児童向けの保育施設)へ

全員で作ったかまくらの前で記念撮影

 

南相馬市幼児教育課の森さん(担当)、境田さん(係長)、佐藤さん(課長)、放課後児童クラブの指導員さん方みんなが参加して、みんなで「かまくら」を仕上げました。最後の記念撮影まで楽しい雰囲気でした。

 

 

KAPLAの寄贈と、子ども達と遊ぶスタッフ向けの研修に南相馬市へ行ってきました。
午後には子ども達が来てしまうとうことで、午前中の研修です。いつもなら当日早朝に出発しても大丈夫なのですが、今回は前泊しました。常磐線のいわき市以北は復旧の目処もたっておらず、相馬地区への交通手段は最寄りの新幹線駅からバスのみです。震災から約2年がたつというのに、現地の方はさぞかし不便だろうと思います。

 

KAPLA研修会場の、南相馬市役所の会議室に、指導員の皆さまが集まってくださいました。

最初堅い表情だった指導員さんでしたが、KAPLAが崩れるたびに笑い声があがり、リラックスしてきました。途中からは机の上では積みにくいと場所を移動して、床から直に積み、おしゃべりと歓声で大変にぎやかな研修になりました。

 

「相馬野馬追い」ポスターの前で
左から境田さん、森さん、冨安、
新潟県立大学植木准教授、佐藤さん

 

研修室のポスターを見ながら「野馬追い」のことを指導員さんや幼児教育課の佐藤課長が熱く語ってくれました。
「震災で馬も人も流されましたが、1000年続く伝統の祭りだから続けなきゃ」「この行事のときは、参加する人がみな本物の武士になるのよ」「デビ夫人もお忍びで見に来たんです」受け継ぐ伝統文化があるということは、相馬に踏みとどまる人たちの大きな精神的支えになっていると感じました。

 

最後に、幼児教育課の佐藤課長から「実はもう2ヶ所児童クラブがあるのです。管轄が違うのですがそこの子たちにもKAPLAをいただけたら嬉しいです」というお話がありました。プロジェクトメンバーに相談したところ、快諾を得て、あと2セットをお届けし、合計12セットを南相馬へ届けることができました。皆さまのご支援に感謝いたします。
報告:冨安 智子(文責)

 

 

お便り

一部の職員はある程度の知識を持っていたものの、知識を持たない児童クラブ指導員も多かったことから、カプラの特徴などに関する講義や実技を盛り込んだ研修会は大変有意義なものでした。研修会の最後には、指導員全員で大きな作品を創ったことで、自分たちが児童クラブに戻って、子どもたちへどのように助言や提案をしていけばよいのかを理解できたと思います。


最後になりましたが、震災によりストレスを多く抱えた当市の子どもたちが、カプラにより、喜びや新たな興味をもつことができるようご尽力くださった方々に心より感謝を申し上げます。そして、いただいたカプラを有効に活用することが児童クラブ指導員の努めだと感じております。