ごあいさつ
被災地では、復旧のために働きたい親たちからの「子どもを預ける場所がほしい」という切実な願いに応え、保育園や幼稚園は早くから再開しました。
津波で流された園舎は清掃や仮園舎で何とか間に合わせていますが、“おもちゃ”までは、とても手が回りません。今も出続ける放射能のために、外遊びができない地域もあります。福島の園におじゃましたとき、先生のひとりが『子どもたちは決して「外で遊びたい」とは言わないのです。ただときどき窓の近くでじっと外を見ています』一番弱いはずの子どもたちが、大人を困らせまいと我慢しているのです。そんな子どもたちに「心の栄養である遊びを届けたい」その想いで、小さな会社ながら、私たちアイピーエスはKAPLA日本総代理店として、被災地を支援する活動をしてまいりました。KAPLAが届いた園からお電話がありました。子どもの遊ぶ声でかき消される中から「子どもたち、なんとも言えない顔してうわーっと遊び出したのです。本当にお部屋が砂場みたいにいっぱいのKAPLAで。こんな顔久しぶりです」うれしいお電話でした。
今までに132,000枚のKAPLAを贈ることができましたが、まだまだ不足しています。特に東北はこれから長い冬を迎え、室内遊びの遊具は必須となってきます。『もう少しKAPLAがほしい』『KAPLAがあればいいな・・・』という園がまだまだあります。少しずつの力を持ち寄って沢山のKAPLAを贈ることができればと。そこでご協力をお願いしたいと思い、この基金を立ち上げることにいたしました。
KAPLA考案者トム・ブリューゲンが大切に想う『私たちの未来を託す子どもたち』に、1枚でも多く、KAPLAを届けられるよう、アイピーエスは活動を続けます。皆さまのお力添えをどうか宜しくお願い申し上げます。
KAPLA東北キッズプロジェクト代表
KAPLA日本総代理店(有)アイ・ピー・エス取締役 冨安智子